4 中央線三鷹〜国分寺間 下り線高架化切り替え工事後の様子

このページでは、去る7月1日に高架線に切り換えられた中央線三鷹〜国分寺間の各駅の様子を、簡単に報告させていただきます。
 なおこの原稿は私"鈍行"が [tetu:12903] でメーリングリストに発言したものを、このページ用に構成しなおしたものです。

1 はじめに、
 6月30日の夕方から7月1日の朝にかけて、中央線の三鷹〜国分寺間の下り線を高架新線に切り替える工事が行われました、
 私は田町でこの日から運転を開始したN700系を撮影した後、新線への切り替えられた後の様子をみてきましたので、各駅の様子などを含めて簡単に報告したいと思います。
 まず今回、高架化された区間は三鷹〜国分寺間の下り線で、途中にある武蔵境・東小金井・武蔵小金井の3駅の下り線ホームが高架新線に移りました。新しくなった駅は
デザインも斬新で明るく、開放的な感じでした。
 床財も滑りにくい感じで、警告ブロックも電車側が点状、ホーム内側が線状になった「プラットホーム縁端警告用内方表示ブロック」(2002年(平成14年)12月に「公共交通機関旅客施設の移動円滑化整備ガイドライン 追補版」で追加)が採用されていました。


上の写真は、その新型ブロックの現物
滑り止めと警告ブロックの間には
フラットの部分がないので区別しにくい。
武蔵境駅にて

 いずれの駅も新ホームへは階段・エスカレーター・
エレベーターが併設され、バリアフリーになっています。
では、各駅の様子に付いて簡単に、

1.武蔵境駅
写真は新装なった下りホーム

新しい下り線ホームは1面1線の相対式、上り線ホームは既存の島式ホームの片面をそのまま使用、今回の下り線高架化にあわせて、南口ロータリー側の地上1階に"南口"が新設されました。
 駅の南側から列車を利用する場合は大変便利です。


写真は下り線高架下に設けられた改札口

この改札から下り線ホームへは、
(1)改札を入ったら左に進み改札内コンコースを進む、
(2)階段・エレベーター・エスカレーターでホームに上がる、
と言うように簡単にアクセス出来るようになったほか、上り線を利用する場合も、改札内コンコースから階段10段ほど、またはスロープでダイレクトにアクセスできるようになっています。
 なお、北口方面からアクセスする場合は、既存の橋上改札を利用する事になります。
 この改札からは上り線ホームへは、これまでと同じように階段を下りるだけでダイレクトに行く事が出来ますが、下り列車に乗る場合は、
(1)一旦既存の橋上改札から入り、上りホームへ、
(2)上りホームから階段10段、またはスロープで南口改札内コンコースに下りる、
(3)下り線高架ホームに上がる、
と言う形になります。
 いずれのホームにも、エレベーターがありますので、一応バリアフリーにはなっていますが、しばらくは移動が大変そうです。
 また、西武多摩川線の方ですが、こちらはJRよりも一足先の2006年12月9日から、線路とホームが高架線に切り換えられています。
 なお、西武多摩川線の改札口は、 今回の下り線高架化切り換え時に駅南側(高架下)に設けられた改札を出た所を右に進み、壁の手前を左折、表に出たところをもう一度右に曲がった位置にあります。
 またさらに、すべての工事が完成すると、JR側が相対式ホーム2面2線、西武は1面2線の島式ホーム(現在は片面のみ使用)となる予定です。
 また改札は高架下にJRと西武にそれぞれ独立した改札が並んで設けられ、改札内コンコースにも連絡改札が設けられるようです。
参考 :
西武多摩川線高架切換工事を実施|東京都
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2006/10/20gap400.htm


高架下のコンコースはまだ工事中、
太い柱なども有り、視覚障害者は
方向を見失いやすいかもしれません。

2.東小金井駅
写真は新しい下りホーム、ホームの背面は大きなガラスが採用されていてとても明るく感じます。

 ホームは基本的に2面2線の相対式ですが、下り線は高架線上に新設されたホーム、上り線は既存のホームを引き続き使用しています。
 改札口については6月30日まで使用してきた橋上改札は閉鎖(トイレおよび化粧室は橋上駅舎に残存。ただし、エレベーターは無し)、その代わり上り線ホームの前側に北口改札(たぶん仮説と思われる)、下り線高架ホームの下に南口改札(本説)が独立して設けられ、改札内での上下線ホームの移動は出来なくなってしまいました。
 したがって、下り線列車に乗車する場合は駅南側の改札から、上り線列車に乗車する場合は駅北側の改札からそれぞれ入場しなければなりません。
 このような理由から、改札口の東側に駅の南北を結ぶ地下通路(自転車・歩行者併用:エレベーター完備)が造られています。
 なお、地下通路へは南口改札からは誘導ブロックが敷設されて居ますが、北口側には敷設されていませんので注意が必要です。


東小金井駅の下り線高架下の改札内コンコース、
こちらはすでに内装も出来上がっていました。


エレベーターの案内表示は
とても大きいです。

3.武蔵小金井駅
写真は新しい下り線ホーム、
このホームは、当駅止まり、および始発列車があるため、島式になっています。

 新装なった下り線高架ホームは一面2線の島式(1番線は立川・高尾方面行き列車、2番線は武蔵小金井止まりが使用)、上り線ホームは既存のもの(3番線は旧下り線島式ホームの2番線で武蔵小金井始発列車が使用)と相対式ホームの4番線(それ以外の上り列車)がそのまま使用されています。
 改札口は既存の橋上改札(北口側から利用可能)と、今回新たに作られた南口改札の二箇所です。
 南口改札は地上1階にあり、下り線ホームへは、
(1)改札を入って左方向に進む、
(2)エスカレーター・エレベーター・階段等でホームに上がる、
というように簡単ですが、上り線ホームへは、
(1)南口改札を入りそのまままっすぐ進む、
(2)6月30日まで使用された下り線ホームに出る(ただし、当駅始発列車に乗車する場合はこのホームの3番線から乗車)、
(3)橋上駅舎(北口改札)への階段を上がる、
(4)上り線ホームへの階段を下りる、
という形でアクセスすることになります。
 駅の北側からアクセスする場合はこれまでと同じように橋上改札を利用する事になります。
 上り方面を利用する場合は今までと代わりありませんが、下り線列車に乗車する場合は、
(1)6月30日まで使用していた下り線ホームに下りる、
(2)南口改札への通路を進む、
(3)改札の手前を右折して改札内コンコースを進み下りホームに上がる、
というルートをたどる事になります。
 なお、駅北側から下り電車に乗る場合、駅東側の踏切を渡って南口から入場する、という裏技的な行き方もあります。

 いずれの駅にも、要所要所には係員が配置されていて、盛んに拡声器で案内してくれていますので、迷った時はそれらの方々を大いに利用されるとよいと思います。
 とにかく、工事が続くしばらくの間は、足元が不安定だったり、太い柱が有ったりと、また多少変化が生じたりして、方向を見失いやすいと思いますので、これらの駅を利用される際は十分注意を払ってください。
 不十分な部分もあるかと思いますが、少しでも皆様のご参考となれば幸いです。

BRFC役員 鈍行

前ページ 目次に戻る 次ページ

BRFC トップページに戻る

本文はここまでです。これより先は広告スペースです。