6 おおさか東線 試乗リポート by かず


2008年3月15日、学研都市線の放出と関西線(大和路線)久宝寺間9.2キロを結ぶ「おおさか東線」が開業しました。開業後に早速、当会のメンバーであるかずさんが試乗されたそうで、そのリポートがメーリングリストに寄せられました。今回はその試乗リポートを、このサイトをご覧の皆さんにご紹介したいと思います。


 皆さんこんばんは。京阪守口市のかずです。
 私は今日「おおさか東線」に初乗りしてきました。
 私は何駅家乗り降りしましたので、その様子も少し書いてみます。と言いましても、短い時間で渡し一人で見聞しただけですので、あまり詳しくは紹介できていませんし、また違っている部分もある可能性もありますので、あくまでも参考と言うことで見ていただければ良いかなあと想います。

 まずは、jr学研都市線の京橋から放出まで移動しました。そして同じホームから出発するおおさか東線久宝寺行きの電車を待つことにしました。その間にコンコースのトイレに行きました。
ちなみにコンコースから降りる階段の手すりの点字表示は、まだ「四条畷木津方面」としか書かれていませんでした。まだ新しいものには貼り替えられていません。
 そしてしばらく待っていると、「まもなく2番乗り場におおさか東線経由久宝寺行きが6両で参ります。」とのアナウンスに引き続き、201系がゆっくり京橋方からやってきました。
乗車したのは16字くらいでした。予想通り、車内はかなり空いていて、本当に一人でロングシートに昼寝しても大丈夫なくらいでした。やはり新大阪まで繋がらないと昼間は6両というのはだいぶ無駄のように思えました。
 いよいよ出発です。学研都市線は放出からおおざっぱに言うと東北東に向かって走りますが、このおおさか東線は、これまたおおざっぱに言うと、南南東方向に走ります。
 高架に上がり、「高井田中央」「jr河内永和 jrかわちえいわ」「jr俊徳道 jrしゅんとくみち」「jr長瀬「新加美」そして久宝寺と約15分で走りました。速度はそんなに速くなく、最高速度はたぶん80kmくらいだったと思います。
駅間もjrとしてはかなり短く、特にjr永和からjr俊徳道間は本当に短かったです。またjr長瀬と新加美の間はそれなりに距離もあったようです。
 一端久宝寺まで乗車し、後は降りてみたい駅に下車することにしました。
まずは、新加美。この駅だけが相対式のホームです。ホームは高架でした。そしてこの駅に停車したときは電車が相当に傾いていました。かなりのカントがあるようで、カーブの真っ直中にホームがあるようです。
たぶん、南方向に走っていたのを、大和路線と平行させるために東に向きを変えている途中だと想います。
 もちろんホームからは、階段に加えて、エレベーター、下りのエスカレーターそして上ってくるエスカレーターと装備していました。エスカレーターも「ホーム階行き」「改札階行き」とちゃんと音声で案内していました。
 ホームから改札コンコースまでは、かなりの高さがあったようです。コンコースは、各駅停車しか止まらない駅にしてはかなり広かったようです。そしてトイレに入りました。
もちろん小便器と手洗いは自動の水洗でした。また大便器は、和式と洋式があり、
我々が苦労する水洗ボタンも解りやすいところにあり、ボタンの上には、点字で「流す」と書いてありました。ボタンもはっきりとしていましたし、タッチ式ながらもちゃんと押したという感覚がありました。
 改札口を出ました。駅員さんが緑の券売機を使って定期券を購入している方のサポートを行っていました。
緑の窓口はなく、jr西日本の「緑の券売機」で指定席や長距離の切符を買うようです。果たして障害者割引はどうするのでしょうかね。
 駅構内を出ると、すぐに踏切の音がしていました。そして電車が駅に停止しようとしていました。大和路線の加美駅です。加美駅までは線路だけならわずか20mくらいのところを平行しています。
乗り換えには踏切を渡らないといけないようですが、かなり近いことは確かです。
 次は、jr河内永和で下車しました。降りたとたんに別の列車の音がしました。
いったいなにかなあと想っていたら「ビーーー」と言う独特の警笛音。そうです近鉄奈良線です。ちょうどjrのホームの真上で放出よりのところをオーバークロスしています。しかもどうやらホームにかかっているようです。
乗り換えは近いようです。
 またホームには何とも中途半端な転落防止の固定柵がありました。しかし、4個ドアでしかもかなり停車位置がずれても良いくらい柵の無いところがあります
ので、固定柵の設置されていない距離の方が柵の距離よりも長いと言う本当に妙な固定柵になっていました。
これだと逆に我々にとっては危険では無いかとも疑問を持つような感じでした。
まあ連結間の谷間から落ちるのが少しましになるかなあと言うくらいのモのだと感じました。
ホームの先端部には鎖があり、電車が停止しないエリアには入れないようにはなっていました。
 ここでも降りて見ました。駅構内を出たところは近鉄の高架下です。まだ連絡の点字ブロックはありませんでしたが、10mくらい高架下を歩くと、近鉄の駅に繋がる高架下のショッピングゾーンに行くことができました。
たぶんここも乗り換えはそんなに難しくはないようです。
 次は、高井田中央です。ここから地下鉄に乗り換えようと考えていました。
 ホームに降りると、中央大通りを走る車の音が聞こえていました。ここもどうやら地下鉄が走っている道路からは近いようです。
 改札を出ると、ここでも、駅員が緑の券売機での新幹線の指定席の買い方のサポートをしていました。
 そして駅を出たところがなんとなんと地下鉄の走る中央大通りの道でした。これは地下鉄までそんなに遠くないのかなあと点字ブロックに沿ってわずか10mくらい歩くと、なんとなんと地下への入り口があるではありませんか。
正真正銘の地下鉄中央線への入り口でした。2号出入り口です。改札口にも近く、これまた乗り換えには大変便利だと想いました。
と言うことで、いくつかの駅を降りてみましたが、元々は貨物線。当然ですが、私鉄や地下鉄と乗り換えを前提に作られたわけでは無かったと思います。しかしながら、偶然が一致したのか、たまたま駅を作るだけの土地があったのか、それともかなり無理をしたのかについては解りませんが、各乗り換え鉄道へ以外にも簡単に乗り換えられるのにはびっくりしました。ただし、jr俊徳道は降りていませんので、近鉄大阪線への乗り換えについてはまだ解りません。
特に地下鉄中央線からの乗り換えは便利です。2号出入り口をぜひ覚えておいてください。
 高井田中央とjr河内永和については、それなりの歩行力と道を尋ねる力を備えておられる方でしたら、乗り換えの冒険にチャレンジしても大丈夫です。
 と言うところでおおさか東線レポートでした。


 おおさか東線の固定柵

 さて、先ほどおおさか東線のレポートをお送りしましたが、その中で中途半端なホーム固定柵の話が出てきましたが、この固定柵ですが、おおさか東線のすべての新駅に設置されているわけではありません。
今のところ設置されているのはjr河内永和とjr長瀬の2駅だけです。
なぜ2駅だけなのかは解りませんが、新加美とjr俊徳道はかなりカーブのきついところにホームが設置されているようで、かなりのカントになっているところに停車します。
と言うところでした。


 おおさか東線と各私鉄との乗り換え

 さて、以前におおさか東線の駅を探検してきたことを書きましたが、今回はそれぞれの乗り換え経路について調べてきましたので、書いてみたいと思います。
 まずは、高井田中央です。ここは大阪市営地下鉄中央線との乗換駅。地下鉄は通称中央大通りという道路の地下を東西に走っています。jrは南北に高架で走っています。
地下鉄からの乗り換えはとても簡単で、2号出入り口を上がり、右に点字ブロックに沿って約10m行ったところの右側が駅になります。
 次はjr川内永和。ここは近鉄奈良線との乗り換えです。ここもjrが南北に高架で走っています。近鉄は東西にjrよりも高い高架でオーバークロスしています。ほとんど直角にクロスします。ホームに立つと、音が聞こえます。
近鉄のホームの一番上本町よりのところにjrの線路があります。
 近鉄からの乗り換えも以外と簡単です。近鉄の改札口を出たところから説明しますと、西出口を降りることになります。
 改札機を背にして、少し前方に進み、右に進みます。そして右に分岐するブロックを確認しましたら、さらに右に向かいます。これで上本町方向に体が向きます。
少し行くと階段がありますので、これを下ります。すると高架下の道に出ます。
体は上本町方向です。ここから約10mまっすぐに進むとjrの駅に入ることができます。
しかし、まだ誘導ブロックがありません。
 次はjr俊徳道です。ここは近鉄大阪線との乗り換えです。jrとの関係は基本的にはjrが南北、近鉄が東西なのですが、ここはお互いにカーブしているようで、駅のホーム近くは、ほとんど平行という感じです。
 乗り換えはこれまた以外と近いです。
 では近鉄から説明します。
 改札口を出てそのまま前方に進みます。すると階段がありますので、ここを下ります。この駅の階段は1カ所しかありません。
 次にブロックの分岐部を左に進みます。すると駅の外に出ます。前はそんなに広くない道路です。
 次に、また左に向きを変えて5mほど進みます。ここまではブロックがあるのですが、ここからはブロックが無くなります。
 次に右に向きを変えて、道路を横断します。信号はありません。横断し終わると、これまたそんなに広くない道路となります。歩道と車道の区別はありません。
ここを20mほど進みます。途中にはお好み焼き屋さんがあるようで、いいにおいもします。
道路の左側を歩いてください。
 20mほど行くと、なにか高架の下に来たような感じがしますし、ブロックが現れます。すると向かって左側がjrの駅です。
というような感じです。どの駅も以外と乗り換えは簡単です。しかし、東大阪市の近鉄からjrの新駅に連絡する誘導ブロックが未だに整備されていないのが非常に気になるところです。
新駅が開業することは以前から解っていたことですし、移動のための円滑化法案もとっくに施行されています。
ほんらいなら準備できていて当然のことだとは想うのですが、やはりお役所なのか、関係する個人やら団体やらが陳情を繰り返さないと整備はしてくれないのでしょうかね。
そのあたりがなにか納得いきません。
駅構内はちゃんと整備されているのに。
 また、jr川内永和駅のホームに上がる階段の手すりの点字が打っているふきんに、なにかスイッチのようなものがありました。何だろうと思って押してみると、いきなり音声が流れてきました。
点字で書いていることを音声で案内していました。これは私は初めて出会いました。なかなか良いものなのかなあとは想いましたが、いたずらされてすぐに使い物にならなくなるのではとも心配しています。
また、基本的に初めて利用する駅については、いったい障害者や高齢者などに対してどういう設備があるのかがなかなか解らないのが現状ですので、果たして、どれくらいの方が音声装置に築くかですね。
まあ事前にネットなどを調べればある程度は解るのかもしれませんが、多くの場合、未だに実際に行った人の聞き耳で情報を得ているのが現実ですからね。
 それから最近増えてきたのがトイレの音声案内ですが、これはトイレの入り口に設置されているのでなく、点字の案内地図があるところに設置されています。
おおさか東線のトイレにも設置されていましたが、案内板と実際のトイレの入り口が離れている場合には、効果を発揮しにくいのも現状です。
案内板とかなり離れている場合には、それぞれの入り口にも、「」ここは男子トイレです。」などという案内を付けて欲しいなあとも感じていますね。
と言うところでした。
 ではまたよろしくです。


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